ファーストキス?
それから、1時間くらいたってから姉ちゃんは俺の家にやってきた。

大きなカバンを持って。

そして、そのまま俺の勉強部屋(勉強って言っても、ダンスとかジャニーズのことについてのね。)に入って行った。

さすがに、その姿を見た翔さんは無理やり連れ出すのをやめたみたい。

それから、俺と翔さんは夕飯を食べるために、姉ちゃんを呼んだ。


「姉ちゃん。夕飯できたよ。」

「悠ちゃん、一緒に食べよ。夕飯食いながら、相談に乗るからさ。」

「翔さんもそういってるから。」

「うん。分かった。先行っててすぐ行く。」


すぐ来るって言ったのに、もう10分もたってるよ。

早く来い、バカ姉貴。


「ごめん。遅れて。」

「いいよ、じゃあ食べようか。」

「はい。」


3人とも、少し食べてから本題に入ることにした。


「悠ちゃん、なんで今日はここに泊まったの?」

「えっと、私の同僚が今日芳樹を見たっていったんです。すぐ隣の市で。でも、私には昨日から北海道に出張に行くって言ったんです。」

「芳樹さんが?」

「うん。で、念のためお父さんに確認したら、今日は出張なんか入ってなくて有給を使ってたの。今日帰ってくるから、家にいるのがいやだったからここに来たの。一応友達の家に泊まるって書置きしといたけど。」

「そういうことか。じゃあ、今日は俺の潤也は一緒の部屋で寝ることになるな。」

「ええ?!」

「何だよ。俺と一緒がそんなにいやか?」

「別に嫌ではないですけど。ってかその前に、何で後輩の家に先輩が泊まることになってるんすか?」

「まあまあ、細かいことは気にしない。」

「気にします!!」

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