シンジラレナイ
私はお母さんとお父さんが座っていた
いすの向かいに座った。

「お母さん・・・お父さんあのね・・・。」

お母さんとお父さんは深刻な話だとわかっていたようだ。

「沙莉、どうした。なんかあったんだったらいってみろ?」

「なんでも話なさい?沙莉?」

私は勇気を振り絞り、いじめのことを話した。

「あのね、私・・・いじめられているの。」

そして今まであったことを話した。

「沙莉。何言ってるんだ。」

「あなたがいじめられるわけ無いでしょ?」

・・・え?お母さんとお父さんまで・・・?

「お母さんお父さん信じて!!私、友達と先生にも信じてもらえなかったんだよ?
 お母さんとお父さんなら信じてくれるよね?」

お母さん、お父さん。お願い。信じて・・・

「くだらない。またウソだろ?お前のウソは本当見抜きにくいんだよ。」

お母さん。信じてる・・・

「お父さんやめなさい?沙莉。私は信じるわ。さっきはごめんね?」

「お・・・お母さん!!」

私はお母さんに抱きついていた。
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