Ice and Dark

第一章 3人は友達

バシャバシャ。小川で3人の子どもが遊んでいる。
1人は女の子、栗色より少し薄い髪色。ロングで黄色のリボンをしている。
残りの2人は男の子。1人髪がクリーム色で、石の上に座っている。
そいつはガルン。もう1人は髪が金色が混じった栗色。
左耳にピアスをしている、
彼の名前はティック。女の子はエルメル。

ティックは、お屋敷を抜け出して、町から少し離れた所の小川で、遊んでいる。

「キャー冷たい!」
『うわっ魚がいっぱいいるぞ』
『釣ろうぜ!』

エルメルはスカートの裾をあげて、はだしで小川を駆けた。

ズルッ、 バッシャーン。 ティックが足を滑らせて、川に落ちた。

『冷めてぇー。』
「大丈夫??はい。タオル。」
『おっサンキュー』

この3人はどこへ行くのも一緒だった。
ティックは領主の息子で身分が違うが、とても仲がよかった。
それも、数ヶ月の間だけしか続かなかった。
ある日の夜、エルメルとティックは会う約束をしてしまった。
それが、たった、たったそれだけが、悲劇を呼んでしまうなんて。
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