Ice and Dark

第二章 壊される関係

その夜、俺は昼間は森に行っていたから、魚がいない。
親父に叱られ、しぶしぶあのいつもの小川に取りに来た。
明かりを照らすと、魚がたくさん寄ってくる。
あっというまに、5.6匹釣れた。
たくさん釣れたから帰ろうと立ち上がったら・・・

「ティック・・・。」
『よかった、来てくれたんだね。』
「ええ。でも戦争に行くって本当?」
『いや・・・まだ決まった訳じゃない。』
「ガルンには言ったの?」
『いや・・・言ってない。』

“ティック達は毎晩のようにここで逢っていたのか!くっそぉー。”
ガルンは悲しみから怒りに変わった。


エルメルとティックはいつからかわからないが、
お互いにひかれあっていった。

< 3 / 8 >

この作品をシェア

pagetop