Ice and Dark
第四章 エルメルの願い
その知らせを聞いた、エルメルは時の秒針に願った。
「私の命と引き換えに私の時間を彼に与えてください。私の生きる時間を彼に・・・。」
ガルンはさっきまで一緒に知らせを聞いていた、エルメルがいないことに気付いた。
『どこだー。エルメル。』
町の人に聞いたら、
『美術品を見に行くって。そのトビラの中に入ってったわよ。』
ガルンは嫌な予感がしていた。もしかしたら・・・・
でも、手遅れだった。
エルメルは・・・もぉ・・・動かなかった。
ティックの為に最愛のエルメルの命を奪う事にるなんて、
ガルンには思ってもいなかった。