可愛い姫と池田兄弟


とか気にしてる暇はなくて結月先輩はどんどん歩いて行った。


「ほら、行こ?」

「…えっ!?」


爽やかで優しい笑顔を向けてくれる大輝先輩に引っ張られて私は歩き出した…


結月先輩の歩くペースが速いのか私が遅いのか間はどんどんあいていく。


「莉緒ちゃん…」


後ろを歩く大輝先輩が小さな声で話かけてきた。


「はぃ?」

「さっき言ってた好きな人いるじゃん?どのへんに惚れたの?」


惚れっ…////

改めて聞かれると…なんか照れますよ…


「えっと…///」

「かっこいいとか?」


かっこいい…確かにそれもありました。でも…


「なんだか…雰囲気とかあのさりげない優しさとかが…///」

「優しさ?」

「はい…//」

「そんな時あったの??」

「……はい、ありました。」


本当にさりげない

最初はわからなかったけど…ずっと目で追ってたら行動の中に優しさが隠れてる感じ…


「俺にはわからねぇや…」




大輝先輩は少し悩んでから納得いかなそうに小さい声でそう呟いた…




わからない…。



私が思ってるのは違うのかな?


優しさ…じゃないのかな?







< 101 / 173 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop