可愛い姫と池田兄弟



―次の日…



「伊吹!」

「はっはい?」

「ちょっと聞きたいことがあんだけどさ…」


「えっ…なに??」



俺は学校についてすぐに星にバレないよーに伊吹を教室から連れ出した。

まっ…後でどーせバレてキレられるけどさ…今いられると面倒なんで。



「実は」

「は…はい。」

「尚紀と大兄がさ…」

「何かあったんですか?」



…やっぱ自覚は無しだよね。

わかってたけど。


いや、もしかしたら本当に関係なし…とか?



「なんか言った?」

「えっ??」

「尚紀と大兄に!」

「……なんか……ん〜…2人とは話はしたけど」



話した!?

いいなぁ〜…尚紀と大兄。

って!
そーじゃねぇーし。


内容だよ!内容!



「何話した?」

「えっと……恋…///」





…………恋?


あの2人と恋について語ったってこと?


「それは…伊吹の恋??」

「……うん///」



えぇぇーっ!!??

ずっずりぃー!


羨ましい!
羨ましい!


俺も聞きたいっ!




あっ……まさか。


それを聞いて?あんなになったわけか??


あり得なくもないな…


ショックを受けるぐらい意外な過去なのか?


実は付き合った人数が10人以上なんだ!とか!?


それはさすがの俺でもダメージは大きいかも。



「俺にも聞かせて!」

「……えっ」

「ダメかぁ?」


「…えっと……私は見てるだけでも満足だからね…もっと近づきたいとかは思ってないからね…その…///」




………えっ?


その…今の言葉は―…


過去ってか…


めっちゃ今っぽいんだけど…






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