可愛い姫と池田兄弟
考えてみれば俺は伊吹に告白してたな。
そーいえば、いまいち返事をもらえないで終わってたな…
最初から付き合えるとは思ってなかったし、気にしてなかったけど…
少しだけ俺は横を見た。
何もないのに無意味なぐらいに笑顔の伊吹。
「どうかしましたか?」
「…いや」
「……///???」
不思議そうに俺を見つめる目…顔はどことなく赤かった。
変に期待をする気もないし期待させる気もない。
どうせ無理だから。
でも……見てしまうのはどうしてだろうか??
「……先輩っ…?」
「なんでもない…ここ家だよな?
じゃあ。」
「えっ!?先輩っ…」
とにかく俺はすぐに背を向けた。
2人でいると伊吹のことを考える自分がいて……それがどうしても嫌だ。
今は考えてる暇はない。
今、俺にとって1番大切なことは大会だ。
伊吹のことを考えてる余裕は少しもないんだ…