可愛い姫と池田兄弟



「うそ……」


変な汗が…



「本当!
そこが可愛いけど♪」



かっ可愛くないもん…



「で!告白のご予定は?」



なんでそんなにニヤニヤしながら聞くのっ!?



「しないよ。」

「はいっ!?なんで?」

「振られるのがわかりきってる恋だもん…」


どうせ無理だし…




「………はぁぁぁぁー。」




ん?
……ため息?

しかもすっごく深いんですけど…



「莉緒さぁ…」

「なに?」

「どーしてそんなに駄目な方にしか考えないの?」



そんなこと言われても…

だって、だいたいみんな駄目な方しか考えないと思わない??



「莉緒の場合は違うの!!」

「なにが違うのぉ?」



「莉緒は
告白されたじゃん!?

ゆ・づ・き・先輩っ!!」


「ちょっとぉ〜////
声が大きいよっ!」



恥ずかしい////

そんな大きい声で言ったらみんなにバレちゃうぅぅ…



「大丈夫、みんなわかってるからさ…結月先輩以外なら。

結月先輩は、けっこう鈍感そーだから莉緒の反応だけじゃ気づかなそうだし。」



なんでそんなことわかるの!?







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