可愛い姫と池田兄弟
「俺らも帰る?」
「ん……そうするか。」
明日もあるわけだし、そんなに急ぐことじゃないしな。
「よしっ!!帰ろっ!!」
「うん!」
俺らは暗い夜道を帰った。
告れなくてテンションが下がっていた尚紀と違って、俺の心のどこかは喜んでいた。
やっぱ、ヘタレか…
―次の日…木曜日
あれ?
………居ない??
「星ちゃんっ!!」
「朝から大きな声出さないで下さいよっ…」
「莉緒ちゃんはっ!?」
「莉緒なら休みですよ?」
やっやっ…休みっ!!!???
俺が告ろうと思ったのに…なぜこんなにもタイミング悪く休み??
「……休み…」
星ちゃんの言葉を聞いて残念がる尚紀。
その隣にいた佳紀は微妙な顔をしていた。
悲しそうな…
気まずそうな…
そうだよな、自分が告った次の日に休まれるとそーゆう顔になると思う。