可愛い姫と池田兄弟
―土曜日
自然と目を覚ました私は目覚まし時計を見た。
「……10時…かぁ…」
もう部活始まってるなぁ…
行きたいけど
お母さんに止められちゃう。
やっと熱が下がったんだから今日は寝てなさい!
とか???
はぁー……
「……明日大会なのに…」
今日の練習に行けないなんて…
私、ダメダメだなぁ…
「……あっ…」
机の上にある携帯が光った。
誰かからメールがきてる??
でも…誰かな??
重たい体を起こして静かに携帯に手を伸ばして画面を見た。
…………美里ちゃんだ!
《りおー?風邪大丈夫??
みんな心配してるから早く治して元気になってねぇ♪
お大事にー!
美里/佳紀/尚紀/大輝》
…………みんなから??
クスッ…優しいなぁ…///
みんな……
ありがとっ…
改めて見るとメールがきた日は木曜日だった。
気づかなかった…
あっ!
そーいえば……
もう1度メールを読み返す。
やっぱり無いよね…。
結月先輩の名前は―…