可愛い姫と池田兄弟






「結月先輩っ!!」






2人しかいない体育館、私の声は大きく響いた…






「………伊吹か?」





顔をこっちに向けて、不思議そうに軽く頭を傾ける。



「はい、そうです!」


「…まだ、居たのか?」




………居ちゃダメだったんでしょうか?



ちょっと、テンションが下がった私に気づいたのか、結月先輩は…




「もう、暗くなるだろ…1人で帰る気か?」



心配…して…くれてるんですね


嬉しいです…///




って!違う違う!




「せんぱ―「俺、帰るけど…伊吹も帰るか?」




あっ……もぉー////


言おうとしたのにぃ…



「帰ります……でも、」

「でも?」




また、頭を傾ける…


その仕草は、クールな先輩に合わないと、思われるかもしれないけど…すごく可愛いです…///




「………先輩っ…」


「なに?」




少し、柔らかい口調…



今なら…


今なら、言える///




自分の気持ちをっ!!









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