可愛い姫と池田兄弟
「バカ、泣くな…」
すぐ上から聞こえてくる、声は、確かに………結月先輩のもの。
私は夢でも見てるの?
これは現実?
なんで……?
「俺も…だから―…
……先に、言うなよ…///」
少し暗く、静かな体育館。
私の頭の中にだけ響く
結月先輩の声―…
夢じゃない。
私を包んでくれてる
この腕は…結月先輩の。
そして…
その言葉の意味は…
私は顔を上げた
私の目に映るのは…
照れてた、優しい笑顔の
結月先輩―…
《end》