可愛い姫と池田兄弟



「バスケ部に入るらしいの…」


まじかよー
ありえねぇー
最悪だぁー

あんな奴が部活に居たら邪魔なだけじゃん…


「大兄が入んのは反対。」

「じゃあ…」

「でも、伊吹にはマネしてほしいっ!!!」

「えっ…(汗)」


まじ微妙なんだけど!?

それにバスケ部に池田兄弟が集まっちゃうじゃん!?

兄弟そろって同じ部なんてキモッ!!


「それでね、悩んでるの。」

「確かに悩むよな…大兄がいると嫌だしな。」

「えっ…そっそうじゃなくて…」

「ん??
じゃあなんで??」


他に悩むところなくねぇ??


「私、バスケのこと何も知らないのに…マネージャーになるなんて…なんだか申し訳ないの。」


申し訳ないって…誰??


「きっとバスケ部のマネージャーになりたい人はたくさんいると思うのに…こんな私が―…」


「そんなに自分を下げるなって!!」

「でも…」

「俺は他の誰よりも伊吹にマネになってほしいなぁ。」

「えっ??」


そのよくわかってない顔が可愛い!!

もういっか…。
大兄から伊吹を守ればいいし。

バスケ部には結兄もいるから簡単には手出し出来なそうだし。



「伊吹!!!」

「はい??」

「バスケ部のマネになって!!」

「えぇっ!!??」





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