可愛い姫と池田兄弟
―次の日
「いってきます。」
「まーす。」
「じゃ。」
「……。」
兄弟なのにバラバラ感をすごく感じるよ。
昨日、大兄と結兄が喧嘩してなんか険悪って感じの雰囲気の時、
「あっ!!」
「「「ん???」」」
「兄貴達は先行っていいから。」
「あぁ??佳紀、てめぇーなんか企んでねぇ??」
「企んでねぇーから!!早くいけよっ!!」
「俺に命令してんじゃねぇーよ。」
「すみませんでしたー早くっ!!」
超棒読みだ…
あぁぁ~朝から大兄がイラついてる~
「やだねっ!!
誰がお前の言うこと聞くかよ。」
「尚紀!!なんとかしろ!!」
えぇぇぇーなんで俺が………あっ!!!
後ろを向いた瞬間―…
なんで佳紀が俺らを早く行かせよーとしたのかがわかった。
「伊吹さん…///」
「「えっ??」」
「あぁぁ~…チッ。」
結兄も大兄も俺の声に反応して後ろを見た。
「佳紀てめぇーっ!!抜け駆けってやつかぁ??あぁ??」
「くっ苦しいーっ!!やばいからっ!!首絞めんなっ!!」