可愛い姫と池田兄弟
6.君の初恋相手
・尚紀side
―大会まであと1ヵ月
熱が入るコーチと3年の先輩達。
俺らも必死に練習して…
「足引っ張らないよーにしなきゃだな…」
「うん。」
スタメンじゃないけど…
一応、ベンチに入ることが出来た俺ら兄弟。
結兄は部長だしすげー上手いから全然いいし
大兄もバスケに関しては真面目だから普通に上手いし
でもさ…
「俺ら2人は入ってよかったのかなぁ??」
「なんだよ…急に??」
今は佳紀と2人で宿題を俺の部屋でしてるんだけど…
「不安じゃない??」
「は??」
「まだ入ってきたばっかの俺らが大会に出るのって…」
先輩達に全然ついていけてないしさぁ~。
「尚紀はそうかもしれないけど俺は大丈夫♪」
「あっそ…」
その勇気はどこからくるのか教えてほしいぐらいだし…。
「はぁー…」
「隣でため息つくのやめろよっ!!」
「だって…」
「だって…じゃねぇっ!!!」