可愛い姫と池田兄弟
玄関のドアを開けて直ぐに結月先輩がいた。
「結月先輩、お邪魔しましたぁ〜」
「あぁ、」
“あぁ”って口癖なのかな??
よく言ってる気がする。
「莉緒!変な人についていっちゃダメだからねっ!?」
えっ……私、そんな子供じゃないから大丈夫だよ、美里ちゃん。
心配しすぎだよぉ…
「大丈夫!」
「ホント!?」
「はい!」
目が…不安そうです。
「方向違うのか?」
「「えっ?」」
急に男の人の声がして驚いたけどそれは結月先輩の声だった。
「帰る方向…」
これは…ちょっと心配してくれてるのでしょうか?
表情がいつもと同じでわかりにくいです…
「そうなんですよぉ〜…だから莉緒が連れ去られないか不安で不安で!」
連れ去られるって…私は絶対に大丈夫だもん…
「……ちょっと待ってろ。」
「えっ?先輩、何しに…」
結月先輩は家に入って…1、2分後に家から出てきた。
「星、仕方ねぇーから送ってやるよ。」
「はっ?」
「大丈夫、俺もいるから!!」
「ちょっと…」
「まぁまぁ、おとなしく佳紀と尚紀に送ってもらいなよ♪」
いったい…何がどーなってるんでしょうか??