SCHOOL+

少女と桜と少年

ー朝はひどいめにあったなぁー

何とかホームルームに間に合い今は三時間目、国語の授業

「桜が咲いたこの道それは昔千恵子と僕の好きな道だった」

一人ずつ順番に一文ずつ読んでいっている

ーこの文章は桜に関する話しで幼なじみの二人の恋を描いた作品だって平山先生が言ってたっけー

長々とそんなことを考えつつふと外を見た。

優希は窓側の席で今満開の桜が見える学校の桜は品種改良とかのおかげですごく大きい

優希のいる3階がちょうど桜の見栄えがいい

ーきれいだなー

風が吹くたび花びらが散り枝がゆれるそんな光景に優希はみとれていた

すると大きな風が吹いた
枝が大きく揺れ奥大木がみえた

ーえっ‥ー

優希は内心びっくりした奥の大木の二つに分かれた部分に何かが‥いや誰かが座っていた

ーザァァァッー

続けざまにまた大きな風が吹きその人物の姿がよく見ることができた

ーー
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