土曜日に恋





冷静に考えたら、翔くんがあたしにキスなんてするわけないんだけど。






翔くんは二股なんてするような人じゃない。






変な汗かいちゃった。






「で。寝たままでいいからこれ見て?」





翔くんが持っている“何か”の方に、あたしは視線を移す。





徐々に焦点が合っていって、翔くんが持っているものがわかってきた。





「これってもしかして…?」




あたしは起き上がって、翔くんの持っているものをよく見た。





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