土曜日に恋



「お母さん。なんで今日のパーティーはこのお店なの?」



「ここは、来週開店のさっちゃんのお店なの」



お母さんは、おばあちゃんと楽しそうに会話しているさっちゃんを見ていた。



「え?ここ、さっちゃんのお店?どういう意味?」



さっちゃんが、料理の美味しいお店を開きたいと言って調理師の免許を取りに行っていたのは知っていたけど、まさかこんなに早くお店ができるとは思っていなかった。



「予定では“翔くんが大学を卒業する年に開店”だったんだけど、待てなかったみたい。」



だから今日は、あたしの入学祝いと開店祝いを兼ねたパーティーをするということらしい。


なんかいろいろおめでたすぎて、告白も成功する気がしてきた。
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