土曜日に恋






陽ちゃんの部屋に戻って、ちょっと話してからあたしは家に帰った。






まだお母さんは帰っていなかった。






すぐに部屋にこもり、頭の中でいろいろな思いを巡らせる。






早くこの気持ちの行き場を見つけてあげないと、また誰かを傷つけるかもしれない。







あたしの気分で大切な人を傷つけたくない。







…一瞬、「本当は自分を守るため」という誰かの声が頭に響いた。






こんなあたし、本当に嫌い。






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