土曜日に恋
「そういえば、陽ちゃん、彼氏できたらしいね〜!お母さんから聞いたよーっ!メールでもしてくれたら良かったのに〜」
「亜衣ちゃん!声大きいっ!実はまだ家族に秘密なの…」
えっ?家族に秘密?
じゃあなんでお母さんが知ってるの?
頭の中に、はてなマークがいっぱい浮かんできたときに、陽ちゃんが話し出した。
「小学校の横の公園で2人でいるときにね…?たまたま亜衣ちゃんのお母さんが通ってたらしくて…?…うん。そんな感じっ!」
陽ちゃんの言ってる意味が全然分からない。
陽ちゃんと男の子が公園で会ってるときに、たまたまお母さんが通っただけじゃ、その男の子が陽ちゃんの彼氏かどうかなんて分からなくない?
「ちょっと待って!落ち着いてゆっくり話して?全然意味分かんないよー」