土曜日に恋
「亜衣、晩ごはんよー」
お母さんに呼ばれて、リビングへ。
晩ご飯を食べながら、お母さんはあたしに尋ねた。
「さっちゃんとこの翔くんと、仲直りした?」
お母さんがどこでその情報を得たのか、少し疑問に思ったけれど、あたしは何も言わずただ微笑む。
「それなら、またみんなでどっか行けるね!」
お母さんは、とても嬉しそうに言った。
知らず知らずのうちに、親まで巻き込んでいたらしいこの騒動。
心の中で、「迷惑かけてごめんね」と呟いて、ごはんを食べた。