土曜日に恋



「陽ちゃん、お母さん空気読めなくて本当にごめん。『空気読んで』ってお母さんによく言っとくわ」



あたしが必死で謝ると、陽ちゃんは笑いながら、
「そんなの気にしないでいいよ〜。亜衣ちゃん家って、亜衣ちゃんがお母さんで、亜衣ちゃんのお母さんが娘みたいだよね」と言った。



「それよく言われるー。いつからこうなったんだろう?」



「いつからだっけ?でもなんかそれが亜衣ちゃん家らしいからいいと思うよー」



「そうかな?じゃあこれからも頑張ります!」



「亜衣ママ〜!頑張って〜!」


「亜衣ママから提案なんだけど、彼氏のこと、今発表したら?」
< 20 / 304 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop