土曜日に恋
「陽ちゃん、お母さん空気読めなくて本当にごめん。『空気読んで』ってお母さんによく言っとくわ」
あたしが必死で謝ると、陽ちゃんは笑いながら、
「そんなの気にしないでいいよ〜。亜衣ちゃん家って、亜衣ちゃんがお母さんで、亜衣ちゃんのお母さんが娘みたいだよね」と言った。
「それよく言われるー。いつからこうなったんだろう?」
「いつからだっけ?でもなんかそれが亜衣ちゃん家らしいからいいと思うよー」
「そうかな?じゃあこれからも頑張ります!」
「亜衣ママ〜!頑張って〜!」
「亜衣ママから提案なんだけど、彼氏のこと、今発表したら?」