土曜日に恋






「え…亜衣、これ、母さん読んだの?」






「うん。読めたって。」




「まじかよ〜。え〜。」




翔くんは、そのまま床に寝転んでしまった。





あたしには聞こえないけれど、何か呟いているようだ。





「大丈夫?」




あたしの言葉に頷いた翔くんの顔は、ゆでだこのように真っ赤になっていた。





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