土曜日に恋






「亜衣…それ、“d”で始まるから。





ちょっと字体アレンジしてもらったから読みにくいかもしれないけど、お前1人で解読して。」






床から聞こえる照れた翔くんの声は新鮮だった。





「“d”?わかった!」





正直言うと、あたしはこれが英語で書かれていることさえもわかっていなくて、ひらがなの“と”の文字だと思っていた。





さすがにそんなことは翔くんもわかっていないので、床でごろごろと寝転んでいる。






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