土曜日に恋
「亜衣ちゃんっ!ごめんドア開けてもらっていい?」
あたしがドアを開けると、両手から落ちてしまいそうなくらいの食べ物を抱えた陽ちゃんが立っていた。
「わあ!こんなにいっぱい?」
「亜衣ちゃんが家来たの久々だから今日は特別!食べ物ある方が勉強もはかどるし!」
陽ちゃんは、机の上に食べ物を置いて、替わりに課題を手に取って言った。
「やった〜!課題…わからないところいっぱいあるの?」
あたしは陽ちゃんから課題を受けとる。
「課題より、亜衣ちゃんが家の前で泣いてた理由が分からない。教えてもらってもいい?」