土曜日に恋










陽ちゃんの反応が怖くて、陽ちゃんの顔が見られない。





下を向いたままあたしは続ける。







「ずっとすきだったの…。





去年の高校入学パーティーのときに告白したかったんだけど、翔くんに彼女いるってわかったから言えなくて。





それから、翔くんと関わることが怖くて、メールも返さなかったりして…。





あたし翔くんのこといっぱい傷つけたと思うの。





そんなあたしが、『実は翔くんのことすきでしたー』なんて…やっぱり妹として嫌でしょ?





困るよね。






ごめんね。」






「なんで?」





あたしが喋り終わるか終わらないかのところで、陽ちゃんが口を開いた。







< 64 / 304 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop