土曜日に恋
陽ちゃんの反応が怖くて、陽ちゃんの顔が見られない。
下を向いたままあたしは続ける。
「ずっとすきだったの…。
去年の高校入学パーティーのときに告白したかったんだけど、翔くんに彼女いるってわかったから言えなくて。
それから、翔くんと関わることが怖くて、メールも返さなかったりして…。
あたし翔くんのこといっぱい傷つけたと思うの。
そんなあたしが、『実は翔くんのことすきでしたー』なんて…やっぱり妹として嫌でしょ?
困るよね。
ごめんね。」
「なんで?」
あたしが喋り終わるか終わらないかのところで、陽ちゃんが口を開いた。