土曜日に恋
あれから何時間経ったんだろう?
あたし達は、勉強もせずにずっと話していた。
陽ちゃんの彼氏についてだったり、翔くんについてだったり、芸能人のことだったり…。
陽ちゃんが時計を見た。
「え?もう7時半?早っ!」
「なんか結局話してばっかりだったね。ごめんね?勉強全然教えられてないよ…」
「ううん。夜やってみて、どうしても無理だったらお兄ちゃんに聞く!」
「わかった!じゃあ、あたし帰るね?」
そう言って陽ちゃんの部屋を出ようとしたとき、誰かが鍵を開ける音がした。
「ただいまー」