土曜日に恋









話す…話すしかないのに。








あたしは自分が大切で、弱いから、翔くんにこれ以上嫌われるのが怖いから、言い出せない。







黙っていても何も伝わらないのに、口が動かないよ。








「わかった。もういいよ。言わなくて。







亜衣が俺のこと拒否してるっていうのはわかってるし。







言いたくないんだろ?






それならそれでいいから。






陽、俺買い物行ってくる。」







そう言って翔くんは部屋を出て行った。







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