桜×恋
昼休みも終わり、午後の授業が始まる。
机に座ると、書いた覚えのない落書きがあることに気づいた。
『だから俺の事見つめすぎ。
今日の<夜>待ってる(はぁと)』
「な、な、何これ…!」
いつからあったコレ!
今までなかったよね!?
私は思わず隣の席の黒瀬(クロセ)に話しかける。
「ちょ、っ。昼休み中誰か私の机きた!?」
「いや、俺藤堂(トウドウ)先生んとこ行ってたからわかんねーわ」
「あ、そ…」
「何、机にラブレター?」
「うるさい」
黒瀬がしつこく聞いてくるのを無視して、私はあの男からのメッセージを見つめた。