桜×恋



昼休みも終わり、午後の授業が始まる。


机に座ると、書いた覚えのない落書きがあることに気づいた。


『だから俺の事見つめすぎ。
今日の<夜>待ってる(はぁと)』


「な、な、何これ…!」


いつからあったコレ!


今までなかったよね!?


私は思わず隣の席の黒瀬(クロセ)に話しかける。


「ちょ、っ。昼休み中誰か私の机きた!?」


「いや、俺藤堂(トウドウ)先生んとこ行ってたからわかんねーわ」


「あ、そ…」


「何、机にラブレター?」


「うるさい」


黒瀬がしつこく聞いてくるのを無視して、私はあの男からのメッセージを見つめた。





< 19 / 41 >

この作品をシェア

pagetop