桜×恋
ー靜sideー


「ちょっと、黒瀬」


休み時間、私はドア側の自分の席から黒瀬を呼びました。


ずっと机に突っ伏している葉月は気づいてないようです。


コソコソ「何だよ高宮(タカミヤ)」


コソコソ「葉月の事です。授業が終わる前何か話していたでしょう?何を?」

コソコソ「お前どんだけこっち見てんだよ。
たいしたこと話してねぇけど、休み時間に誰か机に来なかったか聞かれたな。」


コソコソ「机…?で、なんて答えたのです?」


コソコソ「藤堂先生のとこ行ってたからわかんねぇって答えたら意気消沈してた」

コソコソ「使えないですね黒瀬。」


コソコソ「うるせぇ!とにかく机だよ。告白でもされたんじゃねぇの?」


「……こく、はく…」


もしかして昼休みに言っていた人と関係が…?


「で結局なんなんだよ」


「もう黙って下さい」


「…………どいつもこいつも……!」


なんだか黒瀬はご立腹のようですが無視です。


葉月……


私に相談もなしに恋に落ちていたなんて…


葉月が話してくれないのなら仕方がありません…


影ながら応援します…!

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