桜×恋
「照れなくてもいいのにー」
楽しそうにしている桜が恨めしい。
私、今絶対顔が赤い。
暗がりだし見えないよね…
「もう私の話はいいでしょ!桜の事教えてよ!」
「えー?もう隅々まで見たじゃない」
「みっ、見てない!」
「そんな焦んないで焦んないでー。落ち着いて?」
あ、頭痛い。
「そんなかかか、体の事なんてどーでもいいから、桜自身について教えて。」
はぐらかされてばかりのこの質問。
私は正面から桜の瞳を見つめて言った。