恋風船
「どの映画観る?」

「私、これ観たいです。」

私が指さしたのはアクション系」の映画。

すると拓夢サンは笑った

「こんなの観るんだー。

やっぱり風香ちゃんておもしろい。」

拓夢サンの「おもしろい」は私をバカにしているのかな?

私の頬が熱くなる。

「はい、風香ちゃん。」

拓夢サンにチケットを手渡された。

「ありがとうございます。」

「じゃあ行こう。」

拓夢サンは私の手を引っ張った。
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