キャンディ
「友達は?」
「…ほとんどみんな彼氏と過ごすんだって」
「真衣、寂しっ」
他人事のような口調の貴にぃを軽く睨んだ。
――どうしよ。
このままだと本当に独りぼっちだ…
夕食後、自分の部屋であたしは真剣に悩んでいた。
この際、普段あまり遊んだことない人でも誘おうかな…
そう思っていたとき。
ふと、ローテーブルに置いてたCDが視界に入った。
前に、慶にぃに借りたままでずっと返してなかったやつだ。