キャンディ

ポツリと聞こえたその言葉に、あたしは慶にぃを見た。




「ずっと好きだった」








まるで夢でも見てるような…





「ほんと…に?」



「うん」




1分前とは違いすぎるこの状況に、頭がいまいち追いつかない。







「つーか言っとくけど、

真衣のわがままが可愛いと思えるのも、
家とび出してく真衣を必死に追いかけるのも全部、

真衣のことが好きだからに決まってんじゃん。」




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