キャンディ
「――いっ!真衣!!」
誰かが、階下からあたしを呼んでる。
朝。
その声で目が覚めて、携帯を見ると、7時半すぎ。
誰…こんな時間に……
あたしは上半身だけベッドから起き上がらせた。
部屋の外で、階段をバタバタと駆け上がる足音が聞こえる。
隣を見れば、まだ熟睡してる慶にぃの姿。
そう。
昨日の夜、あたし達はひとつになった。
正直、想いが通じ合ったその日にヤッちゃうのは、ちょっと早い気もするけど…
あたし達には、想いが通じ合うまでの時間が長すぎたんだ