キャンディ
二度寝しようと、再び布団に潜り込もうとした。
「真衣!
さっきから何回も呼んでんのに返事しろよっ!」
部屋のドアを開けるなり、そう叫んだのは貴にぃだった。
あたしとばっちり目が合ってしまった。
「あ…」
やっやばい…
「…あ?」
貴にぃは、あたしと、あたしの隣で寝ている慶にぃを交互に見比べる。
「もしかして…」
顔が熱くなっていく。
「やっぱ、お前ら妙に仲いいと思ってたら、そういう関係?」
貴にぃのにやにやとした表情。
こんなとこを貴にぃに見られるくらい最悪なことって、他にないような気がする…。