キャンディ
TASTE 3
チョコレート味
「まじで!?」
年も明けて、学校が始まってから、あたしは初めて美月に報告した。
慶にぃと、両想いになれたこと。
「おめでと!!
てか、それなら早く言ってよー」
美月が、あたしに肘でつつきながら言った。
「ごめんごめん。」
「にしても、大学生の彼氏かぁ…なんかいいなーっ」
美月は目を輝かせて話す。
ん…
「彼氏…?」
「両想いなんだから彼氏じゃん」
「そーなの?」
そっか。
ってことは、慶にぃはお兄ちゃんであって彼氏でもあるの?
なんだかしっくりこない。