キャンディ
1階で話し声が聞こえる。
朝早くからの賑やかな声で、あたしは目が覚めた。
「んー……」
あまりに耳に響くので、ベッドから起き上がる。
「――だ!!やーだ!」
賑やかと言うより、騒がしい気がする。
部屋を出ると、ちょうど慶にぃも部屋から出てきたとこだった。
「あ、慶ちゃん。おはよっ」
「おはよ」
眠そうにあくびする慶にぃ。
「ちょっとの間だけだから。我慢できるよね?」
玄関から声が聞こえる。
あたし達も玄関のほうに行ってみた。