キャンディ


……ん?


ちょっと待って。


あたし、変なこと言っちゃった…?



「子供欲しい」って…



それって、まるで慶にぃとの子供…みたいな……


「ちがっ!!そんな深い意味はなくてっ、その、純粋に」

焦って顔が熱くなる。


「うん、わかってる。」


あっさり頷かれて、必死なあたしが余計に恥ずかしくなった。




「でも、いつかは俺らの子供産んで欲しい。


……真衣に。」



慶にぃは、ちょっと照れた様子で、呟くように言った。




びっくりして、だけどそれ以上に嬉しくて。



そんなの、ある意味プロポーズに聞こえちゃう。


あたし、そう思っちゃうよ?





2人の顔が近づいて、ゆっくりと唇を重ねる。

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