キャンディ
「けーちゃん、おねーちゃん、ばいばい!!」
ぶんぶんと手を振る美咲ちゃん。
「ばいばい」
「またいつでも来てね」
あたし達も手を振り返した。
「かわいいね、美咲ちゃん。」
「うん」
お見送りを終えて、みんながリビングに戻っていく中、あたしは慶にぃの腕を掴んだ。
それに気づいた慶にぃが、振り返ってあたしを見つめる。
「真衣?」
あたしはただ、じっと慶にぃを見上げた。
すると慶にぃは、少し微笑んでから、そっとあたしにキスした。