キャンディ

慶にぃの部屋に移動して、2人でベッドに寝転んだ。



「なんか、昔を思い出すね」

「昔?」


「あたしが慶ちゃんのこと好きだって、まだ気づいてない頃。



2人で、ベッドに並んで寝転んだよね。」



あたしは天井を眺めて呟いた。




「何にも考えてなくて、幸せだった。」




「今は??」


慶にぃに視線を向ける。


「今も幸せ?」





「今も、もっと幸せだよ。」





幸せ。



幸せすぎて、こわいくらい。




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