キャンディ

―――これが私の知ってる事実。


そのすぐ後に、私と智裕の間に子供が2人、貴と真衣が産まれたのよ。」



お母さんは静かに話し終わると、コーヒーを一口飲んで、あたしを見た。





「あたし達と慶にぃは……異母兄妹なの…?」


「…そう。












……愛し合ってはいけないの。」














お母さんの言葉が、胸に重くのしかかった。








あたし達は、結ばれない運命だったんだ。






















愛し合っちゃいけなかったんだ――。













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