キャンディ
やっぱ周りからも、そう思われてるんだ…
「俺、予定あるし。」
いつの間にいたのか、キッチンの冷蔵庫からお茶を取り出す慶にぃ。
「そうなの。あ、私にもお茶入れて?」
奈津美さんが、ダイニングの方に歩いていく。
「真衣ちゃんも、いる?」
そう言われて、奈津美さんのほうを見ると、慶にぃとばったり目が合った。
でも、その視線はすぐに逸らされる。
「ううん…」
あたしはそのまま、自分の部屋へ向かった。
もう5日ぐらい、慶にぃとは、喋るどころか目をほとんど合わせてない。
まだ好きだから、
簡単に前みたいに戻れないよ…