キャンディ

「……真衣ちゃんのお母さんは、きっと大きな勘違いをしてる。」


そう言ったのは、奈津美さんだった。


「たしかに、私とお父さん…智裕は、高校のときから友達で仲も良かった。

だけど、その後もずっと、ただの友達だった。」


「うそ……?

でも、お父さんの帰りが遅かったって、お母さん言ってたし…。」



奈津美さんは、一呼吸おいて、話し始めた。

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