キャンディ



「っ!!」


強引にキスされた。


さっきと違って、唇が唇を覆うような求めてくるキス。



好きでもないのに。

やめて…。




それを拒んで顔を逸らすと、首筋をタケルの唇が這っていく。




「ぃやっ」



タケルの身体を力いっぱい押して、無理やり離した。


いつの間にか、目からは大きな滴が零れている。







「最っ低」




声を振り絞って呟いて、タケルの顔も見ないでその場から逃げた。






< 31 / 224 >

この作品をシェア

pagetop