キャンディ
次の日。
「どーしよっ!?どれ着て行くか決めてない!」
年上なんだったら、大人っぽい服にしよう。
――約40分後。
玄関で鏡の前に立って、やっと用意し終えた自分をチェックした。
「なんか…すごい気合入れてるみたくなっちゃったかも」
決してそんなことはないんだけども。
「あっ、彼氏とデート?」
貴にぃがにやにやと笑って、あたしを見る。
「違うし。」
「とか言っちゃってー」
「もぅ。うるさいなぁっ」
もう一度鏡を見て、髪型をチェックする。
「真衣、出かけんの?」
今度は、階段を下りてきた慶にぃが声をかけてきた。
「うん。」
「デートだってー。」
横から貴にぃが入る。
「だから違うの!合コンだよっ」
「「合コン!?」」