キャンディ
「兄妹としてじゃなくて、異性として好きかってこと。」
「へっ??」
予想もしなかった言葉に、馬鹿っぽい声が出た。
「いやいやっ、だから、兄妹だよ?そんなことありえないって。」
思ったことを素直に言うあたし。
「でも血は繋がってないでしょ?好きでも何にも問題ないし…」
当たり前のように喋る美月を、あたしはぼーっと見つめた。
そんなの、考えたことがなかった。
かと言って、今さら何が変わるわけでもない。
慶にぃは慶にぃ。
あたしの兄。
それだけ……