執事様とお嬢様
「……ここ…どこだ?……」
真っ白くて暖かい光に俺は包まれていた。
「これ…夢…?」
「そうだよ。ケイ。」
「!?ルリ!?」
「…久しぶり。ケイ。」
「なんで、俺の夢の中に…?」
「今日だけだよ。…あのね…あたし、ケイに話しがあってきたの…」
「なに?」
「あたしね…ケイが大好き!でも、付き合ったりすることはできない。。。あたしは、もうそろそろ行かなきゃならないの…だから、ケイはあたしのことなんか考えずに前に進んで!あたしじゃなくてもケイを幸せに出来る人は必ずいる。だから……さよならだよ。」
「待てよ!!!何、勝手にさよならとか言ってんだよ!俺はお前じゃなきゃ幸せになんかなれないんだよ!!!」
「そんなことないよ。ケイ。さよなら。」
「っ!おぃ!ルリ!!待てよ!!ルリ!ルリ!!」
いつの間にか、ルリは消えていて俺の目には涙が溜まっていた。